- WORKS
- July 20, 2020
case:49 室内からの景色になるベランダグリーン【観葉植物・レンタル】
都内マンションのベランダのコーディネイト事例です。
LDKに面して大きな窓があり、奥行きの浅いベランダが続いています。
さらにその先には敷地内の大木が眺めれる。この借景を生かしながら、「近景」としての配置を考えました。
マンションのベランダで注意すべきは、環境にもよりますが、窓全面を木々でふさいでしまわないこと。開口部は一面だけなど、自然光が採れる場所は限られる場合がほとんどなので、室内が暗くなってしまわないよう意識します。
その上で、レイアウトのポイントは3つほどあります。
①木に高低差をつける ②樹形や葉の色・形を交ぜる ③視線が抜ける場所をつくる
ここでは左右に大きなシマトネリコとモミジを設置。中央には手すりより少し高いくらいの木を置き、間に低い草やツルといった種類を配しています。
樹種を多様に取り交ぜながら全体に山と谷ができるようにすることで、動きを出すと同時にヌケ感も確保しています。
シマトネリコの横の低木はヒューガデンドロ。若い葉が赤いのが特徴。緑以外の色を差すことで、よりメリハリが生まれます。いちばん手前に写っているのはオリーブ。
モミジの横に置いたのはドドナエア。お手持ちのプランタースタンドを生かし、高さを出しています。その脇にあるのはローズマリー。
寝室にもベランダがあり、LDKと同様の考え方でコーディネイトしました。LDKよりはコンパクトなので、両サイドだけに山をつくり、中央はヌケをつくっています。
左のシンボルツリーはチューインガムノキ。
赤茶色の細い葉を放射状に広げるのはコルジリネという品種。また、ここにもヒューガデンドロを加えることで、LDKとリンクさせていています。
美しい借景がある場合、その「遠景」を生かした「近景」をつくることで、より奥行き感のある視界が得られます。