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- September 26, 2017
case:24 都市の景観とグリーンを同時に楽しむ【観葉植物・レンタル】
都内マンションのベランダの実例。最上階のお宅からは都心のパノラマを一望できます。
東京はよい景観があっても、窓を開け放って生活するにはプライバシーが気がかりなもの。
ここは絶好の景色があり、かつ周囲からの視線がほとんど気になりません。そこが気に入って、長年ここで暮らしているという住み手。依頼は、眺めの素晴らしさを遮ることなく、素っ気の無いベランダをグリーンで彩ることでした。
鉢はTさんと一緒に選びました。素焼のタイルの床によく合う、木目の長方形プランター。
奥行はベランダを狭くしすぎないように、高さは手すりよりも植物の頭が出過ぎないように30㎝程度。
横幅は60㎝程で、2.3個を連ねて並べています。かたまりで隙をつくりながら配置することで、ばらばらとした印象にもならず、公共施設のような整列しすぎた感じにもなりません。
植物は高低差を出しながら植え込みました。高いものはオリーブやユーカリ。低いものはラベンダーやローズマリー、蔓性のアイビーなど。
シルバーがかった葉でまとめ、パープルの花を咲かせる種類に絞っています。お花は季節によって植え替え、庭の印象も変えることも。
住み手にとって、もうひとつの大切な点はメンテンナスが楽なことでした。夏場、日当たりのよいベランダは、多い場合は2日に1度は水やりが必要に。
このマンションはベランダに水場もなく、室内からの往復が大変。そこで土の代わりに水ゴケを使っています。コケを乾燥させたもので、保水力が高く水やりの回数が少なくてすみます。
庭づくりで大切なことは、無理をしないこと。
自分の生活スタイル+α程度から始めていくことをおすすめします。
環境を見極め、要望を整理しながら、頑張りすぎない「楽しめる庭」を一緒につくりましょう。